子どもの心の孤立に対して活動する団体がなぜ大人をターゲットにしたイベントを行ったのか

こちらはTwitterの投稿内容の転載となります。
*一部語尾など修正をしています。

PIECESのくりのです。
このnoteの中心になって出てくるHIPAHIPAweekを初回~今回まで、運営チームとして開催していたメンバーです。今回はHIPAHIPAweekのテーマについてのお話と、HIPAHIPAweekに込めた想いについて綴らせていただきます。

まちと接点を持つためのイベント HIPAHIPAweek

8月から9月中旬までの1ヶ月半、HIPAHIPAweekを開催しました。 HIPAHIPAweekは、自分の住むまちと接点を持つためのイベントです。近所の人と出会ったり、困ったことがあったら相談できるような関係性を紡ぐといったことが生まれたらいいなと思い、スタートしました。

2021年から始まり、今回が4回目となる開催。私たち自身も手探りで始め、今回は「大人がふらっと立ち寄れる」ということをテーマに、様々なスポットを記事で紹介したり、ラジオ配信をしました。

ラジオ配信。こちらは無料アーカイブでいつでも聴くことができます。

「子どもの心の孤立」に取り組む団体、認定NPO法人PIECES

HIPAHIPAweekを主催しているのは、認定NPO法人PIECES(ピーシーズ)です。 PIECESは、貧困、いじめ、不登校など、子どもたちの周りにある様々な社会課題の背景にある「子どもの心の孤立」に取り組む団体です。

子どもの心の孤立とは、安全に頼れる誰かがいない環境で、他者や社会への信頼を失っていく状態です。 そうなる前に、たとえ心に小さなケガをしたとしても、その傷口が広がる前に癒し合える仲間の存在がいたら。 そう思い、市民向けプログラム「Citizenship for Chiledren」を行っています。




子どもの心の孤立に対して活動する団体がなぜ大人をターゲットにしたイベントを行ったのか

ここまでの話を読んだ方やPIECESをすでに知っている方の中には、「なぜ子どもの社会課題に取り組むPIECESが、大人をターゲットにやっているのか?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。「直接子どもをターゲットにしたイベントをやった方が良いのでは?」と。もちろん、それも大切だと思います。

その一方で、子どもたちにたくさんの多様な大人が関わっていくことを大切にしたいという想いがあります。 多様な大人が関わることで、子どもたちにとって様々な選択肢が生まれたり、自分について様々な表現をする可能性も出てくるかもしれないからです。

だからこそ、今回は大人をターゲットにしました。 これは私個人の願いになりますが、普段子どもに関する活動をしているわけではなくとも、たまたま近所の子どもと知り合い、なんとなく顔見知りになるということが起きたらいいなと願って。

私自身、たまに「子どもとどう接していいかわからない」と言われることもあります。子どもと普段関わっていないから正解がわからないと。 でも、それでもいいと私は思います。みんながみんな同じ関わりをしなくていい、むしろその方が良いと思っています。

いろんな意見を言う大人やいろんな関わり方をする大人から、子どもたちは自分で選び取っていきます。同じ大人ばかりでは、合わない子にとってはしんどいと思うので、その目の前の子を想って、多くの大人が子どもたちに出会ってくれることを願っています。

以上、HIPAHIPAweekについての想いでした。

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