Citizenship for Childrenが目指すもの
実施背景:
子どもが孤立してしまう構造的な課題
子どもの心の孤立とは、安全に頼れる誰かがいない環境で、他者や社会への信頼を失っていく状態です。
その背景として、いわゆる支援機関や学校など、子どもをサポートする主な担い手の逼迫化があります。例えば都内の児童相談所では、一人のワーカーが100人以上の子どもを担当している状況が生じていたり、不登校や発達障害、養育の難しい家庭が利用する児童精神科の病院では、初診までに3か月~6か月を要するという状況も常態化しているのが現状です。
実施目的:
子どもたちが生きる地域に信頼できる大人を増やす
子どもの育ちにとって大切な、信頼できる他者の存在。
たとえ心に小さなケガをしたとしても、その傷口が広がる前に癒し合える仲間の存在。
そんな存在が地域や社会の中に生まれ続けていくための仕組みや文化を築いていくことが必要ではないか。そのような社会背景や課題意識を受けて、PIECESでは2016年から、本プログラムの前身である「コミュニティユースワーカー育成プログラム」をスタートしました。約3年間、4期にわたり東京都内でプログラムを実施したのち、2019年より「Citizenship for Children」に名称を変更し、茨城県水戸地域での取組を皮切りに、プログラムの全国展開をオンラインで進めています。